今日の朝日新聞にあった記事が目に留まりました。
アトピー性皮膚炎のかゆみが慢性化、重症化するメカニズムを九州大などのチームがマウスの実験で解明した。原因となる神経系の細胞を突き止め、この細胞の働きを抑えるとかゆみがおさまることを確認。九大はかゆみを鎮める治療薬の開発をめざすという。(引用元:朝日新聞デジタル)
成人アトピー性皮膚炎に悩まされた私ですから、アトピー性皮膚炎に関する研究発表や、新薬の開発ニュースなどには今でも興味があります。
アトピー患者にとって、かゆみは避けては通れません。
普通の人が蚊に刺されたときに感じるかゆみと、アトピー患者のかゆみはまったく別物です。
かゆみをまぎらわすための“かく”というごく普通の行為は、アトピー患者の場合は、“かきむしる”という、まるで何かにとりつかれたような恐ろしい行為に代わります。
かいてもかいてもおさまることのない、あの強烈なかゆみにどれだけ私も悩まされたことか。どれだけ眠れない夜を過ごしたことか。
かいてはいけない、と頭でわかってはいても、かきむしらずにはいられないんです、ほんとに。
その結果皮膚は傷だらけとなり、皮膚のバリア機能は完全に失われ、それがまたあらたなるかゆみを生み、こうしてかゆみの負の連鎖は永遠に続くわけです。
とめどなく襲ってくるこのかゆみの恐怖は、きっとアトピー患者にしかわからないでしょう。
グリア細胞とは?
今回の九州大学の津田誠教授(神経薬理学)の研究によると、アトピー性皮膚炎の症状を慢性化するメカニズムに、神経系の「グリア細胞」の活性化がかかわっていることがわかったそうです。
このグリア細胞とは何でしょうか?
グリア細胞とは、神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)とも呼ばれ、脳などの神経系を構成する細胞の中で神経細胞以外の細胞を指し、その数は神経細胞の50倍ほどになるといいます。
記憶や学習など、脳の中心的な役割を果たしている神経細胞(ニューロン)に対して、グリア細胞はニューロンに栄養を運んだり、脳に電気信号を送るサポートをする役割を持っているそうで、認知症やパーキンソン病などさまざまな脳の病気に反応して活性化することが知られています。
アトピー性皮膚炎では、かゆみに対して“かきむしる”という行動を繰り返すことで悪化します。現在の主な治療としては、ステロイド剤を一定期間集中的に塗ったり、皮膚をしっかり保湿することで炎症を抑えることが有効とされています。
皮膚の乾燥などによって防御機能が壊れ、アレルギーの原因物質が体内に入りやすくなって起きるという説が有力とされているからです。
また最近では、強いかゆみを伝達する神経が相次いで発見されていますが、アトピー性皮膚炎が慢性化するメカニズムはわかっていませんでした。
今回、九大のチームは神経系の細胞や物質に着目し、マウスを使った実験によって、アトピーを起こしているマウスの神経系のグリア細胞の働きが活性化していることを発見したのです。
かつて私を苦しめた、あの激しいかゆみから開放される新薬が、少しでも早く開発され、実用化されるといいですね。
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