あなたはサプリメントの“製品管理”について考えたことはありますか?
どういうことかと言いますと、
- そのサプリメントが、どこの国で栽培された原材料から作られているのか?
- いつ、どこの工場で作られ、どんな流通経路をたどり、どのくらいの時間をかけて、ドラッグストアの店頭や、私たち消費者のもとへ届いたのか?
といった、『一連の情報の管理』を指しています。
お店に並んでいる、たくさんのサプリメントを目の前にして、これらの製品がきちんと管理されているかどうかなんて、普段はあまり意識することはないかと思いますが、私自身ある事件をきっかけにその重要性をあらためて実感することができたんです。
製品管理の重要性を実感したある事件とは?
私がサプリメントの“製品管理の大切さ”を実感できたある事件とは・・・
私がずっと愛用している、ある会社のサプリメント。
毎月アメリカから定期的に送られてくる、いつもと同じ種類のサプリメントなんですが、ある日手に取り出して飲もうとした時・・・ふと気づいたんです。
「あれっ?このサプリメントの色は何だ??」
ってね。
どういうことかといいますと、届いたばかりの、そのサプリメントは、いつもと違って
見るからに苦そうな・・・こげちゃ色をしてたんです。
普段の色はうす茶色に近いんですが、この時届いたサプリメントは、いつもよりずっと色が濃くて、こげちゃ色をしていたんです。
まるで・・・“焼けこげた”サプリメントの色って感じでしょうか。
「湿気で、変色でもしちゃったのかなぁ・・・」
と思い、飲むことに何となくためらいを感じた私は、早速製造メーカーであるライフプラス社へ問い合わせることにしたんです。
電話に出たオペレーターに、
「届いたサプリメントの色がいつもと違うのですが・・・飲んでも大丈夫ですか?」
と尋ねてみると、その女性オペレーターは
「それでは確認いたしますので、パッケージボトルにある、ロットナンバーをおっしゃって頂けますか?」
とのこと。
「ロットナンバー?何だそれ?そんなの書いてあったかなあ・・・」
と思いながらも、パッケージボトルを見回すと、確かに
「LOT 19607」
という文字が印刷されています。(ロットナンバーとは、製品1つ1つにつけられる“製造番号”のことです。)
「これだな!」と思って、とりあえずその番号を伝えてしばらく待つと、オペレーターの女性がこう説明してくれたんです。
「先日発送したばかりの商品ですね。品質にはまったく問題はありませんので、安心してご利用下さい。色が濃いのは、そのロットナンバーの製品を作る際に使われた、原材料の影響が強く出たようですね。」
とのこと。
「んっ??・・・」
「えっと・・・それは、どういうことなんですか?」
と聞き返す私。
“原材料の影響が強く出た・・・”
っていう意味を、すぐに理解できなかった私に、このあとオペレーターの女性は親切にいろいろと教えてくれました・・・。
安心・安全へとつながるトレーサビリティとは?
つまり、どうして“原材料の影響が強く出た”のかといいますと、
私が愛用している、その会社のサプリメントは、世界中から原材料を調達していて、製品を作る都度、
その時手に入る、最も質が高く、安全な原材料
を厳選して利用するのだそうです。
だから、その時に使われた原材料の産地等の違いによっては、色やにおいが、製品に強く出たりすることもあるそうなんです。
同じ野菜でも、収穫された土地によって色や形、大きさって当然違ってきますよね?
これが合成サプリメントのように、化学的に合成された栄養素だったら、色やにおいが変わったりすることはないでしょう。
化学的に合成されているわけだから、原材料の影響なんて受けたりしませんものね。
しかし、私が愛用しているこのサプリメントのように、天然の原材料を用いた、ナチュラルベースのサプリメントを作っているメーカーの場合、原材料の影響を受けることは、ごくごく普通のことのようなんです。
しかも、私が愛用しているこのサプリメントの“製品ライフサイクル”はとっても短く、
- 原材料がストックされる期間は、一番長いものでも、わずか8週間
- その新鮮な原材料からサプリメントが作られて、なんと最短で2週間以内に消費者へ届けられる
という速さなんです。中には、
製品ライフサイクルが“1年”
というサプリメントもあるんですから、この速さ・・・すごいと思いません?
まさに、生鮮食品なみの、ピチピチ新鮮なサプリメントだったんです。
あの時届いたサプリメントが、いつもより色が濃かったのは、保管されていた原材料を使い切って、新しい別の産地の原材料にちょうど切り替わった時期だったようです。
「なるほどー。」と電話口で納得する私。
こうして私は、ホッと安心するとともに、あらためて自分が愛用しているサプリメントは
正真正銘!ナチュラルベースの天然サプリメントなんだ!
とつくづく実感したんです。
そして何より、ロットナンバー1つから、ここまで瞬時に調べられる、このメーカーの製品管理の徹底ぶりに、すごく驚かされたんです。
もしこのようなことがなければ、ロットナンバーが製品ごとに付けられていることすら、当時の私は気づかなかったでしょうし、
- そのサプリメントが、いつ製造されたものか
- どこの国の、どんな原材料を用いて作られたのか
といった細かい情報まで含めて、製品1つ1つがしっかり管理されていることを知ることもなかったでしょうね。
きちんと管理されてて当然だと思いがちなこの“サプリメントの製品管理”も、各メーカーで取組みや徹底ぶりに温度差があることは、あなたも身近な例で実感できると思います。
例えば、スーパーに並んでいる生鮮野菜。
その生鮮野菜を、どこの誰が育て、どんな農薬を何回使用したか、そしていつ収穫されたのか、そういった情報を追跡調査する仕組み(トレーサビリティ)は、まだ一部の商品にとどまっています。
毎日食べる野菜の素性すら・・・私たち消費者は深く知ることなく口にしているわけです。
いっぽう、サプリメントも毎日摂るものですから、“安全”であることは、大前提ですよね。
にもかかわらず、そのサプリメントが、いつ、どこで、どんな原材料を用いて作られたのか、といった情報を追跡して調べられる仕組み(システム)がなかったり、仕組みがあったとしても、細かく追跡することはできないといったメーカーも存在します。
製品の1つ1つをここまで詳細に管理しようと思ったら、とてつもない費用がかかるんでしょうが、
“コストがかかるから、しかたのないこと”
と済ませてしまっていいのでしょうか?
・・・もちろんダメですよね。
製品管理の徹底ぶりをチェックするための3つのポイント
あなたが選ぼうとしているそのサプリメントが、しっかり製品管理されているか、を調べるにはどうしたらいいのでしょうか?
そんなときは、以下の3点に注目して、そのサプリメントを作っているメーカーの“製品管理状況”をチェックしてみて下さい。
- 安全で、新鮮かつ、質の高い原材料を使っているか?
- キレイな製造環境でサプリメントが作られているか?
- 1つ1つの製品を特定し、詳細な情報を追跡・確認できる、トレーサビリティシステムがあるか?
という3点です。
これらの点について、企業ホームページに記載があるかどうかをチェックしてみるといいでしょう。
また最近では、サプリメント製造メーカーにおいても、GMPを取得する動きが出ていますので、これを取得しているかどうかもポイントとなります。
日本において、GMPの取得は「医薬品」においては義務付けられていますが、「食品」に分類されるサプリメントにおいては、厚生労働省は『取得することが望ましい』として、あくまで「任意」となっています。
一方のアメリカでは、GMPを取得していない企業は、サプリメント製品の販売を禁止されるなど、とても厳しいものとなっています。
あなたが選ぼうとしているそのサプリメントが、しっかり製品管理されているか、をチェックする基準として、GMPを取得している企業の製品を選ぶことをお奨めします。
原材料の受け入れから製造、出荷まで全ての過程において、製品が「安全」に作られ、「一定の品質」が保たれるようにするための製造工程管理基準(GMP)を取得していること、サプリメントの生い立ちを追跡・確認できる仕組み(トレーサビリティシステム)があるなど、製品管理を徹底している会社のサプリメントを買おう!
サプリメント選びで失敗しないための9つのチェックポイント
- 内容成分の表示は明確か?
- 原材料や製品は新鮮か?
- 余分なモノは入っていないか?
- 天然の栄養素を使っているか?
- 胃できちんと溶けるか?
- 低温加熱で加工されているか?
- いろんな栄養素が入っているか?
- 製品管理は徹底されているか? ← 現在のページ
- 製品そのものに特徴はあるか?