チェック⑥低温加熱で加工されているか?

チェック⑤胃できちんと溶けるか?」で取り上げた、サンマの塩焼きと大根おろしの関係のおはなし。

キーワードは“酵素”でした。

安全で、質の高い、効果の期待できる優れたサプリメントは、私たちの胃の中でしっかり確実に溶け、吸収されるよう、酵素の力を利用したり、崩壊基準を満たすように作られている!

ということでしたね。その酵素について、今回はさらに掘り下げてみましょう。

壊れやすい酵素

daikonoroshiところで・・・

サンマの塩焼きの消化吸収を助けてくれる、大根おろし。

この大根おろしは、“生の大根”をすりおろしたものですよね。

これが、“煮た大根”だったら、生の大根と同じような、消化を助けてくれる働きはあるのでしょうか?

残念ながら・・・

煮た大根には消化吸収を助けてくれる働きはありません。

どうしてかって?

それは、

大根に含まれていた“酵素”が、煮たことで壊れてしまった!

からなんです。

チェック⑤胃できちんと溶けるか?」で見てきたように、質の高いサプリメントには、消化吸収をアップさせるために“酵素”を入れているんでしたよね。

このサプリメントに入っている“酵素”は、煮てしまった先ほどの大根のように、壊れてしまうことはないのでしょうか?

じつは、せっかくの酵素が壊れてしまっているサプリメントもあるんです。

企業が高温加熱処理を優先するホントの理由とは?

どういうことかといいますと、

サプリメントは、栄養素を固めるときに“熱を加える”のですが、日本で販売されているサプリメントの中には、その製造過程において

“高い温度”の熱を加えている

ものもあるそうです。

酵素は熱に弱いはずなのに、どうして高い温度の熱を加えてしまうのでしょうか?

その理由は・・・

大量生産・低価格化を実現するためにほかなりません。

高い温度の熱を加えることが、どうして大量生産・低価格化の実現につながるのでしょう?

それを知るには、“牛乳の殺菌処理”を考えるとわかりやすいと思います。

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スーパーに買い物に行った時にでも、牛乳パックの裏を、一度よく見てみてください。

たいていの牛乳は、

『130度で2秒間の殺菌』

といったような記載があると思います。

高温であれば、短時間で牛乳を殺菌することができ、大量生産が可能となります。その結果、低価格で牛乳を販売することができるわけです。

でも、これが半分の温度で殺菌したとしたら、殺菌するのにかなりの時間がかかり、生産効率はぐっと落ちることでしょう。

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右の写真の例では、通常の半分の65度で殺菌した場合、殺菌に要する時間は、なんと30分!

高温殺菌に比べて、900倍もの長い時間がかかるんです!

高温・短時間で殺菌することで大量生産が可能となり、その結果、消費者に安い価格で商品を提供することができるのはとても素晴らしいことだと思います。

ですが、あなたが質の高いサプリメントを選びたいと思っているなら、栄養素をサプリメントの錠剤の形に固める際の“加熱処理”という工程にも、ぜひ注意をして欲しいんです。

大事なビタミン、酵素を熱から守れ!

どうして加熱処理において注意して欲しいのかと言いますと、

大根を煮ることで酵素が壊れてしまったように、栄養素を錠剤の形に固める際に、高い温度の熱を加えられたサプリメントでは、

栄養素の消化を助けてくれる“酵素”は死んでしまっているんです!

そしてさらに悪いことに、加える温度によっては、

栄養素であるビタミンも壊れてしまうんです!

そのサプリメントが、どんなにたくさんの栄養素を含んでいたとしても、私たちのからだに吸収されなければ、意味はないですよね。

質の高い、優れたサプリメントを作っているメーカーは、

栄養素を壊さずに、いかに効率よく体内に消化吸収させるか、

まできちんと考えていますので、ビタミンや酵素を壊さないよう、熱の加え方には、かなり気を使っているんです。

ちなみに、

酵素は37度、ビタミンは55度を超えたところで壊れ始め、100度では酵素やビタミンは、完全に破壊されてしまいます。

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野菜をいためると熱に弱いビタミンは壊れてしまう、って話はよく聞きますでしょう?

一説では、55度以上の温度を加えた時点で、大切なビタミンや酵素は、

60%も空気中に散ってしまう!

とも言われています。

想像してみてください・・・。

大事な栄養素や、消化吸収を助けてくれる酵素が、60%もなくなってしまったら・・・

サプリメントの効果なんて、到底期待できませんよね。

だからこそ、栄養素を錠剤の形に固めてサプリメントを作る際には、“ビタミン”や“酵素”を壊さないよう、

高い温度を加えずに、低温で加工すべきなんです。

具体的には、

人間の体温に近い、35~37度くらいの温度

がいいと言われています。

ただ、低い温度で加熱処理するとなると、先ほどの牛乳の殺菌処理の例のように、高温で加熱処理する場合に比べてどうしても、時間や手間がかかります。

時間や手間がかかるということは、大量生産も厳しく、安く販売することだって難しくなるわけです。

でも、ビタミンなどの栄養素や、その消化吸収を助けてくれる酵素を壊さずに守ることは『質の高いサプリメント』を作るためには、どうしても必要なことなんです。

高温加熱処理の有無を調べる方法とは?

あなたが選ぼうとしているサプリメント。そのサプリメントが工場で作られる際、高温での加熱処理がされてないかどうか、を私たちはどうやって知ることができるでしょうか?

簡単な1つの目安が、サプリメントの“価格”そのものです。

ドラッグストアなどの店頭に並んでいる、いろいろなメーカーのサプリメントの価格を比較して、もしその値段がほかと比べて極端に安い場合は、ちょっと気をつけて下さい。

大量生産、低価格化を実現するために、高温で加熱処理をしたサプリメントであったり、化学的に合成されたサプリメントかもしれませんから・・・。

「価格だけでは、どうも判断できない・・・」

といった場合は、やはりメーカーに確認してみるしかありません。そのサプリメントを販売している企業のホームページを調べてみるのもいいですが、ここまで詳細に情報を公開している日本企業はおそらくないと思いますので、電話やメールで聞いてみましょう!

メーカーに確認する際は、

  1. サプリメントの製造工程において、何度くらいの熱を加えているか?
  2. ビタミンや酵素を守る工夫が何かされているか?

この2点について、尋ねてみるといいと思います。

そこで、具体的な温度、もしくは「ビタミンや酵素が壊れない温度で製造しています」といったような回答が得られるメーカーであれば、そのサプリメントは

ビタミンや酵素が壊れないように工夫された、質の高いサプリメント

だと判断する材料の1つにしてもいいと思います。
ぜったい失敗しない!サプリメントの選び方。買う前に・・・ここをチェック!

“ビタミン”や“酵素”を熱で壊さないよう、ゆっくりじっくり低温(37度以下)で加熱処理されたサプリメントを買おう!

サプリメント選びで失敗しないための9つのチェックポイント