チェック④天然の栄養素を使っているか?

サプリメントを選ぶ際、多くの方が最初に気にされるのが・・・

天然サプリメントなのか、合成サプリメントなのか?

という点です。

化学的な分子レベルで考えれば、両者は同じものとも捉えられることもあるようですが、果たして同じモノと考えてもいいのでしょうか?

天然の栄養素と合成の栄養素の違いとは?

あなただったら、どちらのサプリメントを選びますか?

天然サプリメント?それとも合成サプリメント?

おそらく、すべての方が“天然栄養素から作られたサプリメント”を選ぶことでしょう。

“天然”ということばを聞くと、人工的ではなく、“ホンモノである”という感じが何となくしませんか?

そもそも、天然の栄養素とは、どんなものをいうのでしょうか?

天然の栄養素とは、

「自然にあるものから抽出され、凝縮された栄養素」

を指すのに対し、合成の栄養素とは、

「自然でないものから化学的に、分子レベルで合成された栄養素」

を指すわけです。

自然でないものから合成された栄養素・・・ちょっとイメージしにくいかもしれませんね。

それでは、皆さんに一番馴染みがある“ビタミンC”サプリメントで例えてお話ししましょう。

ナチュラルでなければ、栄養素は役に立たない!?

aserora

今、一般的に売られている“ビタミンCサプリメント”の多くは、“トウモロコシの糖分”から作られているそうです。

そして、その他の少数のサプリメントは、“柑橘系のフルーツ”とか“アセロラ”などから作られていると言われています。

両者は、“分子”という目に見えない、ごくごく小さいミクロ単位の世界で考えれば、同じモノ(同じ分子構造)をしており、どちらもビタミンC(アスコルビン酸)として販売されています。

しかし、この両者には“サプリメントの質”を決定づける要素として、大きな違いがあるんです。

その違いは、

“自然の植物などから栄養成分を抽出し、固めたサプリメント”なのか

“ビタミンの分子として、化学的に合成されたサプリメント”なのか

ということなんです。

ちなみに、自然の植物などから成分を抽出し、ぎゅっと固めたサプリメントは

“ナチュラルベース”のサプリメント

と言われています。

自然(ナチュラル)が基本(ベース)となっている、ということですね。

ですから、トウモロコシの糖分から化学的に合成して作られたビタミンCは、原料がトウモロコシという天然であっても、“ナチュラル成分”とか、“天然由来”などの巧みな言葉を使ってイメージを良くしているだけで、ナチュラルベースのサプリメントとは、決して呼べないのです。

先ほども述べましたが、“分子”という目に見えない、ごくごく小さい単位の世界で考えるなら、“合成サプリメント”も、“ナチュラルベースの天然サプリメント”とまったく同じ構造をしています。

つまり、一般的な話としてはどちらも、同じ物質であるというわけです。あくまで、一般的な話としてですが・・・。

「じゃあ、一般的な話でない場合は?」

というと、ちょっと事情が変わってくるんです。

どこで変わってくるのかというと、それは・・・

サプリメントを飲むことで期待される“効果”

なんです。

分子という小さいレベルでは同じモノなのに、どうして期待される効果に違いがでるのでしょうか?

その疑問について、栄養学の権威ワシントン大学のマイケル・マレー博士は、自説でこう言っています。

「ナチュラルでなければ、栄養素は体内で役に立たない。それは、細胞にある受容体が、合成された栄養素の吸収をさまたげるからだ。これは人間が持っている、自己防衛本能である。」

つまり、人間はずーっと太古の昔から、21世紀の今日にいたるまで、自然の食物を口にすることで進化し、繁栄してきたわけです。

化学が発達して、食品をいろんなかたちに加工したり、薬として新しく生み出したとしても、私たちのからだは一朝一夕にはそれに対応できないということです。

人間が持つ、受容体と呼ばれるセンサーは、からだに取り込まれたものが、私たちにとって役に立つのか、立たないのか、を瞬時に判断し、必要なら取り込むし、必要でなければ体外に出そうとする能力を持っているわけです。

ですから、人工的に作り出した“合成サプリメント”を飲んでも、人間のからだは自己防衛本能が働いて、じゅうぶんに栄養素を吸収することなく、からだの外へ排泄しようとするわけです。

その結果、柑橘系フルーツやアセロラなど、自然なものから栄養素を抽出し、成分をぎゅっと凝縮して作られたナチュラルベースの天然サプリメントは、トウモロコシの糖分から化学的に合成されたサプリメントと比べて、

期待できる効果に大きな差が出てくる!

というわけなんです。

ナチュラルベースの天然サプリメントの特徴とは?

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期待できる効果に差が出るのは、人間の自己防衛本能が働いた結果だけではありません。他にも理由があるんです。

それは、ビタミンCの例で言えば、

ビタミンCと一緒に含まれる“フラボノイド”の存在

が大きく関係しているんです。

化学的に合成して作られたサプリメントは、純粋なビタミンC(アスコルビン酸)であり、それ以外に何も含まれていません。

しかし、自然のものから栄養素を抽出し固めた、ナチュラルベースの天然サプリメントには、ビタミンC(アスコルビン酸)以外に、このフラボノイドが一緒に含まれているんです。

ビタミンCとフラボノイドは、例えるなら夫婦みたいなもの。自然界ではいつも一緒にいて、離れられない存在。一心同体ってことですね。

このフラボノイド。もともとは、ビタミンCと一緒に存在することが多く、ビタミンCを含む果物などを食べたとき、フラボノイドも一緒に、私たちのからだに取り入れられ、働いてくれるのです。

栄養素は、それ自体が単一で働くのではなく、他の栄養素といっしょに働いてくれることで、私たちのからだに、よい影響を与えてくれているのです。

化学的に合成されたサプリメントは、ビタミンCのフラボノイドの例のように、普段から一緒にいてくれるはずの栄養素を、いっさい含んでいないので、

栄養素同士が、力を合わせて働くことができないんです。

だから、

期待できる効果に大きな差が出るのです。

あなたが、“本気で”サプリメントで健康を手に入れたければ、なるべく自然に近い状態で、栄養素を摂ることです。

ビタミンCで言えば、フラボノイドを一緒に含む、ナチュラルベースの、天然サプリメントを摂るべきなんです。

天然と合成を見分ける方法は?

「ナチュラルベースの天然サプリメントが、なんとなく良いらしい・・・ってことはわかったけど、じゃあ、どうやってそれを見分ければいいの?」

と思ったあなた!

その時は、あなたの「目」「鼻」「手」をフル活用してみて下さい。

注目するのは、たったの3つ。

“色、におい、かたち”です!

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右の写真をご覧頂いてもすぐわかるかと思いますが、細かい粒々の1つ1つが集まって、サプリメントを形作っていますよね。

この複雑な色こそ、天然サプリメントである証なんです。

合成サプリメントは、化学合成された単一のビタミンで作られていることが多いため、このような複雑な色にはならないんですね。

天然と合成の違いとは、

  1. 合成サプリメントは一般的に白っぽいが、天然サプリメントは、さまざまな栄養素が含まれているため、複雑な色をしている。
  2. 合成サプリメントは、純度の高い単一の栄養素から作られているため、ほとんど匂いがない。天然サプリメントは原料となった素材のにおいがする。
  3. 天然サプリメントは、一般的に1粒1粒が大きいのに対し、合成サプリメントは小さく、複雑なかたちに加工されていることがある。

いかがですか?

まったく関係のないモノから、他の物質を作ってしまう、合成という技術。

化学のちからって、ほんとすごいですよね。

この技術力があったからこそ、安い原材料から大量に別のモノを作ることができるんですからね。驚くほど安い価格のサプリメントが売られるようになったのにも納得です。

もちろん、“合成”だから“悪い”とは言い切れません。

サプリメントに対し、安い価格や、一定レベルの効果でじゅうぶんだと考える人たちにとっては、合成サプリメントでこと足りるかもしれません。

でも、合成サプリメントの中には、アレルギーを引き起こす可能性のある“ぞうねん剤”などの不要な添加物だらけの、質の低いサプリメントもあるので、選ぶ時にはじゅうぶん注意をしてほしいんです!

思い出してみて下さい・・・。

あなたがサプリメントを摂る目的って何でしたか?

あなた自身の免疫力や自然治癒力をアップさせて、健康増進に役立てるためですよね?

だったら、単に価格の安いモノ(合成サプリメント)を選ぶというのでは、

あまりにも、自分のからだに対して無責任すぎる・・・

とは思いませんか?

質の低いサプリメントを摂り続けたばかりに、逆に健康を害してしまう・・・そんなことでいいのでしょうか?

もちろん良くはありませんよね。

大切な自分のからだは、自分で守る!

これからの時代は間違いなく、これが常識となることでしょう。

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