サプリメント選びで失敗しないための9つのチェックポイント「チェック②原材料や製品は新鮮か?」において、
『安全で質の高い、優れたサプリメントは、生鮮食品そのもの』
であることをお伝えしました。
新鮮な野菜や果物で作られたサプリメントには、豊富な栄養素がしっかり含まれています。
純粋な栄養素だけでサプリメントの錠剤が作られていればいいのですが、錠剤のかたちにする以上、栄養素だけでは難しい部分もあるわけです。
サプリメントに用いられている原材料をチェックしてみよう!
まずは、あなたが選ぼうとしている(もしくは今飲んでいる)サプリメントの、パッケージボトルを見回してみて下さい。
もしくは、サプリメントを作っている各企業のホームページをチェックして、「原材料」について記述された部分をチェックしてみて下さい。
これは、ネイチャーメイドのマルチビタミン&ミネラルサプリメントにおける原材料に関する表記です。
セレン酵母、クロム酵母、セルロース、サンゴカルシウム、酸化Mg、V.C、グルコン酸亜鉛、V.E、ショ糖脂肪酸エステル、ナイアシンアミド、硫酸鉄、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、パントテン酸Ca、グルコン酸銅、V.B6、V.B1、V.B2、β-カロテン(ゼラチンを含む)、V.A、葉酸、ビオチン、V.D、V.B12
ビタミンやミネラルなどの栄養素だけでなく、結構いろいろなモノが含まれていると思いませんか?
しかも・・・
いろいろ書いてはあるけど、1つ1つが何であるかはよくわからない・・・。
といった感じではないでしょうか?
添加物はサプリメントに必要なのか?
これらはどれも、本当に必要なモノなのでしょうか?
実は・・・“いらないモノ”もけっこう含まれているんです!
理想を言えば、サプリメントは、天然の栄養素のみで作られるべきものですが、ホンモノとは呼べないようなサプリメントには、
“栄養素以外のモノ(添加物)”がたくさん加えられています!
例えば・・・
防腐剤、砂糖、スターチ、塩分、麦芽、イースト、コーン、ミルク、大豆抽出物、人工香料、合成着色料・・・といった添加物です。これらの添加物はそもそもサプリメントには必要のないモノ!なのですが、サプリメントの色や、つや、かたち、香りを良くしたり、長持ちさせたりするために“あえて”加えられた添加物なんです。
各添加物を入れる目的は次の通り。
各添加物の役割について
- 防腐剤
- 腐らないよう、長持ちさせるため
- 砂糖
- 甘みを加え、食べやすくするため
- 人工香料
- 香りをつけ、食べやすくするため
- 大豆抽出物
- 安い費用で大量に作るため
- 合成着色料
- 色合いをきれいに見せるため
でも、これらの添加物は本当に必要なものだと思いますか?
いいえ、そんなことはありません。
確かな(安全な)原材料から作られ、生鮮食品のように新鮮な状態で提供されている、“安全で、質の高い、効果の期待できる優れたサプリメント”には、防腐剤、砂糖、スターチ、塩分、麦芽、イースト、コーン、ミルク、大豆抽出物、人工香料、合成着色料・・・
これらの添加物は・・・いっさい不要!なんです。
しかし、そうでない“質の低い”サプリメントには、見た目や味をよくしたり、長持ちさせたり、安いコストで大量に生産するためには、先ほどの添加物がどうしても必要となってきてしまうのです・・・。
不要な添加物はアレルギーの原因に!?
では、これらの添加物がサプリメントに含まれていると、どんな問題があるのでしょうか?
それは、アレルギーの問題です。
防腐剤、砂糖、スターチ、塩分、麦芽、イースト、コーン、ミルク、大豆抽出物、人工香料、合成着色料・・・。
これら不要な添加物が、“アレルギー誘発物質”となって、私たちのからだに“アレルギー症状”を引き起こす危険性があるんです。
アレルギーの症状が出ることで、顔が赤くなったり、全身に発疹が出てかゆくなったりすることもあるかもしれません。
なかには、これら不要な添加物をからだの中に取り込んでも、アレルギー症状が出ない人もいるでしょう。
でも、ですよ・・・。
たとえ、あなたやあなたの大切な家族が、アレルギー症状をすぐには引き起こさない人で、たまたまあったとしても、
今は大丈夫でも、将来は・・・わかりませんよね。
だからこそ、そのようなリスクは当然、今の時点から避けるべきではありませんか?
健康になるために摂ろうとしているサプリメントが、アレルギー症状を引き起こす原因になってしまっては、健康や美容を目的にサプリメントを活用したいと思っているあなたにとって、まったく意味がない!ですからね。
しかも、このような不要なモノ(添加物)が混ざった、質の低いサプリメントは、アレルギー症状を引き起こす恐れがあるだけじゃないんです・・・。
それは・・・
サプリメントの“効果”が期待できない!
ことです。
あなたが選ぼうとしている(もしくは今飲んでいる)サプリメントが、安全で質の高い、確かなものか、不要なモノが入った、質の低いものなのか、ここで簡単なチェックをしてみましょう。
手もとにサプリメント現物があれば、そのサプリメント何種類かを、1粒1粒を手にとって、じっくり見てみて下さい。
- お星さまの形など、いろんな大きさ、複雑なかたちをしていませんか?
- 複雑な色ではなく、白一色といった単色ですか?
- フルーツのような甘ーい、いい香りがしたりしますか?
いかがでしたか?
これらにあてはまるようなら、もしかすると・・・そのサプリメントは、
“不要なモノ(添加物)”をたくさん含んだサプリメント
なのかもしれません・・・。
そう、お金儲けをすることしか頭にない企業が作った質の低いサプリメントなのかもしれないのです。
ぞうねん剤だらけの粗悪なサプリメントに要注意!
どうして、質の低いサプリメントが、作られてしまうようになったのでしょうか?
それは、マスコミによって作られたブームが、原因なのかもしれません。
どういうことかといいますと・・・
「サプリメントは健康に役立ちますよ!」
と、テレビや雑誌などでも特集されることで、最近ではサプリメントは広く知られるところとなりました。
でも、一方で
ファッション的なイメージも持つようになってしまいました・・・
これまでサプリメントに興味を持っていなかった、多くの女性も、
「美容や健康にいいかも・・・」
と手軽にサプリメントを摂るようになったんです。
企業側も、多くの女性に気軽にサプリメントを飲んでもらって、売上げをアップしようと
- 女性が好むような、星やハート型など、かわいらしく、複雑なかたちをしたもの
- お菓子感覚で手軽に摂れる、いちごなどフルーツの香りや味(甘み)をつけたもの
- 見た目を重視する女性にウケがいいよう、きれいな色や、ツヤをつけたり、飲みやすく小さくしたもの
などを作り、販売するようになりました。
このように、きれいな色つやをしていて、甘ーく、おいしい味や香りがして・・・。
ハートやお星さまとか、お月さまのかたちをしている、かわいらしいサプリメントもあったりして・・・
そう、まるでお菓子のようなサプリメント
そんなサプリメントが、あちこちで売られるようになったんです。
あなたが女性だとしたら、
「かわいらしい形をしているほうが、楽しくていいわ!」
って、思うかもしれません。
でも・・・じつは、そこに落とし穴があるんです!
ビタミンやミネラルなどの栄養素だけでは、きれいな色や、つやをつけたり、複雑なかたちのサプリメントを作るのは、技術的にもとっても難しいらしいんです。
どうやってサプリメントを錠剤のかたちに加工しているのかといいますと、“ぞうねん剤”や“乳化剤”といった添加物を混ぜて固めるそうです。
“ぞうねん剤”を漢字で書くと、“増粘剤”
ようするに、
“ねばり気を増す”ために加えられるモノ
というわけです。
つまり、このぞうねん剤は、栄養素をくっつけて固める、いわゆる“接着剤”の役割を持っているわけです。
私たちが注意しなければならないのは、質の低いサプリメントの中には、この“ぞうねん剤”や“乳化剤”が、サプリメント1粒中の7~8割も占めるものもあるってこと。
「かわいらしいかたちのほうが女性にウケて、たくさん売れる!」
と、見た目を重視したために、ぞうねん剤を7~8割とたっぷり使っていたら、残りわずか2~3割がビタミンやミネラルなどの栄養素ということになりますよね。
栄養素が2~3割では・・・少なすぎるとは思いませんか?
こんなわずかな栄養素で、サプリメント本来の効果を望めますか?
いくら高いお金を払ったとしても、微々たる栄養素しか含まれないサプリメント。
それを“質の高い、優れたサプリメント”だと呼べますか?
・・・ムリですよね。
いくらたくさん飲んでも、健康増進に役立たないばかりか、この“ぞうねん剤”も、もともとは“不要なモノ”ですし、場合によっては
アレルギー症状を引き起こす危険も伴うわけですから。。。
この写真のサプリメントでは、「麦芽糖、乳糖、ぶどう糖、ショ糖エステル、ピロリン酸第二鉄、香料、クチナシ色素、酸味料、甘味料(スクラロース)といったような、栄養素とは関係のないものが原材料に使われています。
ちなみに、2015年4月に撮影した時点のものですが、店頭で確認したこの時点で、賞味期限は2年先と非常に長いタイプの製品でした。
このサプリメントは、「噛んで美味しく食べられるチュアブルタイプ」であることがウリのようですが、ぞうねん剤や香料や色素、甘味料など添加物がたくさん含まれていることがわかります。
栄養素と不要なモノの比率こそが、サプリメントの安全性と質を決める!
「このサプリメント・・・大丈夫かしら・・・」
と不安になってきたあなた!心配はいりません!
サプリメントの質を低下させ、健康を害する原因ともなりかねない、このぞうねん剤や乳化剤といった添加物が使われているかどうかをを知るには、サプリメントの成分表示を見れば、すぐわかります。
“ショ糖脂肪酸エステル”
などが代表的な添加物(ぞうねん剤)です。他にも、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルス、テアロイル乳酸カルシウム、植物レシチン、卵黄レシチンなどがあります。
冒頭のネイチャーメイドのマルチビタミン&ミネラルサプリメントの例ですと、黄色でマーカーした部分の「ショ糖脂肪酸エステル」や「ヒドロキシプロピルメチルセルロース」が、このぞうねん剤に該当します。
セレン酵母、クロム酵母、セルロース、サンゴカルシウム、酸化Mg、V.C、グルコン酸亜鉛、V.E、ショ糖脂肪酸エステル、ナイアシンアミド、硫酸鉄、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、パントテン酸Ca、グルコン酸銅、V.B6、V.B1、V.B2、β-カロテン(ゼラチンを含む)、V.A、葉酸、ビオチン、V.D、V.B12
もしあなたが選ぼうとしている(もしくは今飲んでいる)サプリメントに、乳化剤やショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルス、テアロイル乳酸カルシウム、植物レシチン、卵黄レシチンなどのぞうねん剤が使われているとわかったら、メーカーに電話やメールで、“栄養素とぞうねん剤の比率”を確認しましょう。
そして、ぞうねん剤の割合がなるべく少ないもの(理想は、ぞうねん剤などの添加物を一切使っていないサプリメント)を選ぶとよいでしょう。
以下の表をご覧ください。とある会社のマルチビタミンサプリメントの内容成分データです。情報公開がなされている点ではよい会社だと思います。がしかし、ご覧のとおり、乳糖やショ糖脂肪酸エステル、砂糖など、不要なモノが全体の40%近くも占めています・・・。
栄養素だけで作られていると思ってたサプリメント・・・。
おなじ1粒に見えるサプリメントでも、その中味をよく調べてみると・・・“不要なモノ”ばかりといったケースもあるわけです。
サプリメントを飲んで、しっかり栄養素を摂っていると思っていたら、じつは・・・
接着剤(ぞうねん剤)を食べていた!?
そんな失敗はしないようにしましょう。
色や形などの見た目に惑わされず、ぞうねん剤などの不要な添加物が入っていない“安全なサプリメント”を買おう!
サプリメント選びで失敗しないための9つのチェックポイント
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