ためしてガッテン「若返る!本当のスタミナUP方法」にて、夏バテ解消やスタミナアップ方法の特集がありました。
私たちの細胞にいるミトコンドリアを増やすスイッチを入れることができれば、夏バテ解消だけでなく、スタミナをアップさせ、疲れにくいカラダを作ったり、さらには若返りにも効果があるといいます。
ミトコンドリアとは?
ミトコンドリアとは、私たちの細胞の中にある小器官の1つで、細胞全体の10~20%を占めており、1つの細胞に、数100~3000個ものミトコンドリアが存在しますが、加齢によって数は減少していきます。
私たちが呼吸や食事によって取り入れる、酸素や脂肪、糖をATP(アデノシン三リン酸)という物質にかえてくれます。
ATPは私たちのカラダのエネルギー源であり、筋肉を動かしたり、脳を働かせたり、生きるうえで欠かせない物質といえます。そして、1日に作られるATPの量は50kgにもなるほどだそうです。
ATPがエネルギー源となっている身近な生物の例では、ホタルやホタルイカが夜にキレイに光るのもATPがあってこそだそうです。
ミトコンドリアを増やすスイッチをONにするには?
私たちのカラダのエネルギー源となるこのミトコンドリアを増やせば、スタミナをアップさせ、疲れにくいカラダを作り、若返りにもつなげることができるのです。
では、どうすればミトコンドリアを増やせるのでしょうか?
それは、自分にとってちょっとキツイ運動をするのです!
例えば、ウォーキング。ゆっくり3分歩いたあと、早歩きで3分歩く、これを繰り返すだけ。
このインターバル走法を行うことで、実験に参加した人たちの最大酸素消費量は、平均10〜15%上がったといいます。
ミトコンドリアが増えるタイミング
ミトコンドリアは、私たちのカラダの中のエネルギーが足りない!と感じたときに増えます。
つまり、細胞のなかでATPが少なくなるとミトコンドリアを増やしなさい、というスイッチが入るわけです。
普通のウォーキングだけではATPは足りているとミトコンドリアはそのままの状態ですが、早歩きなどをしてカラダに負担をかけると、細胞の中の酵素がミトコンドリアを増やす指令を出し、その結果ミトコンドリアは細胞分裂をして数を増やすのだそうです。
必要な負荷ってどのくらい?
ミトコンドリアを増やすスイッチを入れるための、私たちにとって少しキツイ運動とは、どの程度の負荷なんでしょうか?
それは、しんどい状態を最低でも1分間続けること、だそうです。
これだけでもミトコンドリアを増やすスイッチはしっかりONになるそうです。
大切なのは、その人にとってキツイと思える程度の負荷。無理をし過ぎないことも重要です。
どれくらいの効果が得られるの?
最低1分間のキツイ運動を行い、ミトコンドリアを増やすスイッチを入れることを繰り返すことでどんな効果が得られるのでしょうか?
ためしてガッテンの番組内では、
1週間後:汗をかきやすくなり夏バテ防止
2週間後:体重が1キロ減少
1ヶ月後:歩くのが楽になる
2ヶ月後:体が疲れにくくなる
と紹介していました。もちろん個人差はあるでしょうが、継続は力なりですから、続けることで必ずなんらかの成果は出ることでしょう。
ミトコンドリアを増やす食事法とは?
最低1分間の負荷をかけることで増えるミトコンドリアですが、食事法によってもその量を増やすことができます。
それは、カロリー制限をすること。
ためしてガッテンの実験では、25%のカロリー制限を3週間続けた結果、被験者の一人の筋肉断面図で、ミトコンドリアのDNAの量が31%増加したといいます。
これは、カロリー制限をすることで、長寿遺伝子のスイッチがONになり、その長寿遺伝子の働きでミトコンドリアが増えるのです。
どういうことかといいますと、摂取カロリーが少ないと、私たちのカラダは危機感を感じて、ATPエネルギーを作ろうとミトコンドリアを増やすのだそうです。
だからといって、食べる量を減らせば減らすほどミトコンドリアは増えるわけではなく、少し空腹感を感じるくらいの食事量がミトコンドリアを刺激して数を増やすことにつながるのです。
カロリー制限をする方法以外には、
- タウリン
- ビタミンB群
- 鉄
などを普段の食事から摂り入れることも有効です。
タウリンが足りないとミトコンドリアは増えてくれませんし、ビタミンB群や鉄はミトコンドリアがATPを作るのに必要な栄養素であるからです。
まとめ
夏バテ解消やスタミナアップ、疲れにくいカラダを作ったり、若返りを図るには、自分にとってちょっとツライ運動(最低1分間)を繰り返し行うこと。
これで細胞の中のミトコンドリアを増やすスイッチがONになり、ミトコンドリアが増えることで、エネルギー源であるATPがたくさん作られます。
ダラダラ続けるウォーキングよりも、3分間の早歩きを交互に繰り返す運動のほうが、スタミナアップの近道というわけですね。