あなたはサプリメントのことを正しく理解していますか?
サプリメントが世間で知られるようになってから、健康をテーマにした番組などでも頻繁に“サプリメント”が話題に取り上げられ、さまざまな会社の商品がテレビコマーシャルや新聞、雑誌などを通して宣伝されるようになりました。
これだけ私たちにとって身近となったサプリメントですが、
- サプリメントを摂る目的やその役割を正しく理解している人
- サプリメントの重要性や必要性に気づいている人
- サプリメントを活用することで本当の健康維持に役立てている人
は、残念ながら・・・まだまだほんの一部の人に過ぎないような気がします。
『テレビで特集していたから・・・』
『なんとなくからだに良さそうだと思って・・・』
といったような、軽い気持ちでサプリメントを飲み始めた、という人もけっこう多いのではないでしょうか?
そこで、サプリメントを飲む目的やその役割、サプリメントの重要性や必要性について、3つの点からあらためて考えてみましょう!
サプリメントの定義について
『サプリメント(Supplement)』とは、本来「補足」という意味で、今ではそれが転じて
『普段から不足している、さまざまな栄養素を補うための食品』ということで『栄養補助食品』とか『健康補助食品」』と呼ばれるようになりました。
私たちは普段、食事を通してビタミンやミネラルなどのさまざまな栄養素を摂取することで、「病気から身を守るちから」や「病気を治すちから」を得ています。
この、病気から身を守るちからを“免疫力”といい、病気を治すちからを“自然治癒力”と言います。私たちが生まれながらにして持っている、この免疫力や自然治癒力のおかげで、私たちの健康は維持できているわけです。
では、ちょっとここで最近のあなたの食生活をチェックしてみてください。
- 毎日たくさんの新鮮な野菜を、バランスよく食べていますか?
- 夜更かしすることなく、規則正しい生活を毎日送っていますか?
- ストレスをためないよう、普段から心掛けていますか?
いかがでしたか?
おそらくたいていの人が、「そうしたい!」と思っていても、できていないのが現状ではないでしょうか。
こんな食生活を送っていては、あなたの腸は汚れ、普段の食べ物からじゅうぶんな栄養素を吸収することもできないでしょう。
そればかりか、ストレスを多く受けるほど、私たちのからだの中の栄養素はどんどん消費されていきます。その結果、慢性的な栄養不足の状態となり、病気から身を守るための“免疫力”や、病気を治すための“自然治癒力”も、どんどん低下してしまうのです。
そうならないよう、普段の食生活で不足しがちな栄養素をサプリメントのかたちで外から補ってあげよう、というのが、
『サプリメントによる栄養補給』
というわけなんです。
つまり、
サプリメントとは、普段から不足しがちな栄養素を補うための食品であり、サプリメントによって効率的に栄養を補うことで、自身の“免疫力”や“自然治癒力”をアップさせて、健康維持や病気の予防に役立てることができる。
ということなんですね。
サプリメントと薬の違いについて
『サプリメントと薬(医薬品)は何が、どう違うのですか?』
と、以前はよく尋ねられることがありました。でも最近はテレビや雑誌などで特集されることも多くなったため、たいていの方が、サプリメントと薬の違いについてある程度理解をされているかと思います。
では、もしあなたが誰かに質問されたら、その違いをわかりやすく説明できますか?
きっと、
『なんとなくわかってるつもりだけど、いざ説明するとなると難しいなぁ・・・』
といった感じで困ってしまうのではないでしょうか?
中には、サプリメントを『薬』と同じようなモノと思い込んでしまっている方もまれにいらっしゃいますが・・・
もちろん、サプリメントは『薬』ではありません!!サプリメントはあくまで『食品』に分類されるものなのです。
薬とサプリメントがまったく別モノである、というのはなぜか?
それは、それぞれが持つ『目的』や『役割』がまったく違うからです。
薬とサプリメントの違い、それぞれの目的や役割って何だと思いますか?
それは・・・
- 薬(医薬品):病気を治したり、症状をやわらげたりする目的・役割を持っている
- サプリメント:病気を予防する、という目的・役割を持っている
ということです。
このように、薬とサプリメントは、それぞれが持っている目的や役割がまったく違うわけですから、
- 薬(医薬品):病気になってから飲むもの
- サプリメント:病気になる前に飲むもの
というように、飲むタイミングも両者はまったく違うんですね。
『この病気を治してくれるサプリメントはどれですか?』
といった質問を頂くこともございますが、この質問に対する答えとしては、
『サプリメントは薬ではないため、特定の病気を治してはくれませんよ』
ということになるわけです。ですから、風邪を引いたときにどんなサプリメントを飲めばいいのか?と聞かれれば、私は迷わず、
『お医者さんに行って薬を処方してもらって下さいね』
とお答えすることでしょう。
健康増進、健康維持、若返り、老化防止・・・などを目的にサプリメントを摂る方も多いと思いますが、サプリメントは薬ではないので、直接病気に働きかけて、症状を改善してくれるものではない、ということはじゅうぶんご理解をいただきたいと思います。
21世紀は『予防医学』の時代です!
これまでの医療というのは、病気をいかに治すか、病気をいかにして克服するか、といったことに注目することで、医療技術のめざましい発展を遂げてきました。
病気を治す、病気の症状をやわらげる、ということはとても大切なことですが・・・そもそも病気にならなかったらどうでしょうか?
病気にならなければ、病気を治す必要も、病気の症状をやわらげる必要もないわけですよね。言われてみれば当たり前のことなんですが、これまでの医療は『病気を予防する』という考えは、それほど重要視されていなかったわけです。
でも、21世紀は『予防医学の時代』とも言われています。
普段の食生活を見直し、栄養豊富な無農薬野菜をしっかり摂り、適度な運動を定期的にすることで、自身が持っている免疫力や自然治癒力をアップさせ、病気の予防をすることができるわけです。
しかし、これらすべてを100%実行するのも難しいのが、今の世の中ですよね。そんな時代に、“足りない栄養素はサプリメントで補う”という考え方は、合理的であり、効率的でもあることから、これからますます注目されることでしょう。
だからこそ、サプリメントを飲む目的や役割を正しく理解したうえで、
あなたが本来持っている、免疫力や自然治癒力をアップさせ、病気を予防することを皆さんに実践してもらいたいと思います。
さて、サプリメントの目的や役割を理解したことで、サプリメントと薬の違いについても、理解を深めていただけたかと思います。
それぞれの違いはわかったけど、
『最近どうしてこんなにサプリメントが話題になっているの?』
と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
『私は若いし、健康だから、サプリメントなんて飲まなくても平気だわ!』
と思っている方も少なくないでしょう。
なぜサプリメントがこんなに話題になっているのか、どうして私たちに必要なのか、それにはもちろん理由があります。