9月10日は、世界保健機関 (WHO)が制定した「世界自殺予防デー」だそうです。
日本では、2012年の自殺者総数が3万人を超えた、といった衝撃的なニュースもありました。
ここ数年は減少傾向にあるものの、経済協力開発機構(OECD)が発表した自殺率統計データでは、加盟国内で自殺率1位は韓国で、2位がハンガリー、そして3位が日本となっています。
今でも20分に1人という割合で自殺者が出ており、その数は、交通事故による死亡者数の6倍以上といいますから驚きです。
しかしそんな中、「便(うんち)の大きい国の人は、陽気な性格で自殺率が低い」なんて話があるのですが、本当なんでしょうか!?
中南米の人の便(うんち)は大きい?
とある研究者が、途上国を中心に世界約70ヶ国の人たちの便の大きさを調べたところ、その中でもパプアニューギニアの人たちの便の大きさは、1日に700グラムもあったそうです。
また、メキシコ人の便も大きく、中南米の人たちの便は総じて大きかったというのです。
便は食べ物のカスと思われがちですが、その半分は腸内細菌であり、便の大きさは腸内細菌の多さと比例すると考えられています。
腸内細菌が多いということは、腸内環境も良い状態であると言えますし、免疫力の指標にもなるわけです。
昔の日本人の便は大きかった!
私たち日本人は、戦前は和食中心の食生活を送っており、たくさんの食物繊維を摂っていたため、便は約400グラムの大きさをしていました。
しかし、戦後は食の欧米化が進み、食物繊維をあまり摂らなくなってしまったため、現代人の便は約150グラム、便秘しがちな若いOLにいたっては80グラム程度といいます。
そして、この便の大きさが自殺率と相関関係があるというのです。
幸せホルモンのセロトニン
2012年度WHOによる世界の人口10万人あたり自殺者率の報告によると、日本の自殺率は世界で13位、いっぽうのメキシコは、なんと81位とかなりの差がありました。
メキシコ人はラテン系の陽気な性格で知られていますが、便の大きさがこの自殺率と本当に関係があるのでしょうか?
便の大きさは腸内細菌の多さを表し、腸内細菌の多さは腸内環境が良好に保たれていること、免疫力が高いことを意味します。そして何より、腸では、幸せホルモンともいわれるセロトニンが作られます。
これこそ、メキシコが自殺率がとても低い要因のひとつではないか、というわけですね。
もちろん、自殺する人たちの置かれている社会的背景や理由もそれぞれ。便の大きさだけが自殺率に直接関係すると結論付けるのはどうかと思いますが、興味深い切り口でもありますね。
いつも応援クリックありがとうございます♪ 下記ボタンを押して応援してね!