トランス脂肪酸による健康被害と対策

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アメリカ食品医薬品局(FDA)は、食用油などに含まれるトランス脂肪酸を2018年6月までに食品添加物から全廃することを発表したそうです。

2014年11月に、トランス脂肪酸を含む硬化油を食品添加物から外すという決定をしてから約半年、FDAは具体的な廃止期日を発表したことはとても素晴らしいことだと思います。

諸外国の動きをみると、デンマークは2003年に、スイスは2008年に、オーストリアは2009年に、100gあたり2g以上のトランス脂肪酸を含んだ油脂の国内流通を禁止しています。

また、アメリカ、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、中国、香港、台湾、韓国では、食品含有量の表示を義務付けています。

世界的にみても、トランス脂肪酸は「百害あって一利なし」と、規制や撤廃する動きをとるなかで、日本はどうかといいますと、

業者に対する表示義務の規制すらかけていない

のです。

トランス脂肪酸対策を民間任せにしつつ、表示義務の規制もない状態では、私たち消費者は、どの食品にどの程度のトランス脂肪酸が含まれているのかを知ることすらできないわけです。

世界的な流れに逆行するかのごとく、日本政府の無責任な対応によって、私たちはトランス脂肪酸がもたらす健康被害のリスクにさらされているのが現状なのです。

トランス脂肪酸が引き起こす健康被害とは?

食品安全委員会は、日本人は通常の食生活を送っている限り、トランス脂肪酸を過剰に摂取する状況下にはないため、政府による規制措置をする必要性はない、というのですが本当にそうだと言えるのでしょうか?

トランス脂肪酸の過剰摂取による健康への被害には、

  • 悪玉コレステロール(LDL)を増加させる
  • 心臓疾患のリスクを高める
  • 肥満の発症
  • アレルギー疾患(アトピー、ぜんそく、アレルギー性鼻炎など)の増加
  • 免疫機能を低下させる
  • 流産、死産、不妊症のリスクが高まる
  • 胎児の体重減少

などがあります。

腐らないフライドポテト?

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アメリカでは、トランス脂肪酸のことを、

「食べるプラスチック」

などと呼ぶこともあるそうです。

以前、海外のインターネットユーザが、マクドナルドとケンタッキーのフライドポテトを3年間放置してその変化を画像で公開し話題になったことがありました。

ガラス瓶に入れられた2種類のポテトのうち、ケンタッキーのフライドポテトは腐ったのに対し、マクドナルドのフライドポテトは3年間放置しても腐らなかったという実験結果でした。

この実験はたった1回行われただけで、保管状況も不明なことから信憑性が高いとは言えませんが、フライドポテトに使われているトランス脂肪酸が影響しているかもしれません。

私もマクドナルドのポテトは時々食べることはありますが、毎日のように頻繁に食べるのは、トランス脂肪酸の過剰摂取にもなりかねないため、やめておいたほうが無難なことは間違いないでしょうね。

トランス脂肪酸への対策とは?

WHO(世界保健機構)は、トランス脂肪酸の摂取量を、

全カロリーの1%未満にすること

と勧告しています。

日本人が1日に消費するエネルギーは、平均で約1,900kcalですので、平均的な人の場合は、1日約2g未満が目標量に相当します。

農林水産省が実施した2008年の調査研究では、日本人のトランス脂肪酸の平均的な摂取量は、0.92~0.96gと推定されており、2gを大きく下回っています。

このデータから、食品安全委員会は、

日本人の大多数はWHOの目標値を下回っており、通常の食生活では健康への影響は小さい

と結論付けているわけですが、現時点で摂っていないからあえて政府が規制する必要もない、という対応はどうなのでしょうか?

世界的にも、百害あって一利なしと規制や廃止の流れが進む中で、日本だけこのまま規制もなく、無法地帯ということになれば、今後国内にトランス脂肪酸を含む食品が溢れかえることにもなりかねないと思います。

かりにトランス脂肪酸を含む食品が入ってきても、表示義務などによって、私たち国民がトランス脂肪酸の有無や含有量を知ることができ、その商品を取捨選択することができるのであれば、多少は救いようがあるのでしょうが、その表示義務すらなく、民間の良識任せにしていては、

いったい国民の健康は誰が守ってくれるのでしょうか?

ちなみに、トランス脂肪酸が含まれる主な食品には下記のものがあります。

マーガリン 食用調合油 ショートニング ポップコーン
食用植物油 生クリーム クリーム コーヒークリーム
プロセスチーズ ナチュラルチーズ ラード ビスケット
菓子パイ ケーキ類 スナック菓子 クッキー

結局のところ、トランス脂肪酸の廃止予定もなければ、表示義務の規制のない現時点においては、

自分の健康は自分で守る

と割り切って、これらの食品をなるべく口にしないようにするしか、自身の健康を守るすべはないようですね。。。

これからはますます健康においても、自己責任が問われる世の中になります。

できうる範囲で、安心、安全な食べ物を吟味して、バランス良く食べることが、あなたの健康を守り、人生を豊かなものにしてくれることでしょう。

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