ためしてガッテン 大人の帯状疱疹患者は将来1.5倍増か?

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ためしてガッテン(2015年7月8日放送)にて、帯状疱疹を超早期に発見する方法が特集されました。

帯状疱疹は、これまで50歳以上の年配者に多く発症する病気と思われていましたが、最近は30代や20代の若い世代にも増加しており、重症になるとビリビリと神経の痛みが10年以上も続くケースもある、とても厄介な病気だそうです。

帯状疱疹は、疱疹ができる場所によって、さまざまな合併症が引き起こされることがあり、顔にできると耳や目にも影響がおよび、耳鳴りや最悪なケースでは失明にいたることも。ほかにも、髄膜炎や歯槽骨の壊死によって歯が抜けてしまったり、下腹部にできると排尿障害や排泄障害が出ることもあるといいます。

発症する原因とは?

帯状疱疹ができる原因は、子供のころ誰もがかかったことのある水ぼうそうのウイルスです。

水ぼうそうは子供のころにかかったから、もう大丈夫

と思っていたら大間違い!

実は水ぼうそうウイルスは完全には死滅していなかったのです。

このウイルスは、DNAを神経細胞に残すかたちで「神経節」という部分に潜んでおり、神経節に潜んだ水ぼうそうウイルスは、加齢や病気、ストレスなどによって私たちの免疫力が低下したときを見計らって再び反撃をしてくるわけです。

ですから、過去に水ぼうそうにかかったからと安心はできず、成人の9割がいつ発症してもおかしくない病気なのです。

有効な治療法とは?

帯状疱疹の治療には、発症から3日以内に抗ウイルス薬を服用することが有効です。

とくに重要なのは、発症から少しでも早く対処すること、1分1秒でも早く薬を飲むことが早い回復につながるということです。

帯状疱疹が発症する際は、ウイルスは脊髄から左右に伸びる神経を伝って出てくるので、電気が走るような神経の痛みが起こります。

もし、皮膚の内側に痛みや違和感を感じ発疹がでたら、それは帯状疱疹のシグナルかもしれませんから、すぐにお医者さんに診てもらって、早期発見、早期治療につなげましょう。

予防するには?

帯状疱疹の原因は神経節に潜んでいる水ぼうそうウイルスですから、水ぼうそうのワクチンを接種することで帯状疱疹を予防することができます。

2014年10月から、子供への水ぼうそうワクチン接種は“原則無料”となりましたので、小さいお子さんがいらっしゃる家庭はぜひ有効活用しましょう。

  • 対象:1歳児と2歳児
  • 回数:2回(3ヶ月以上期間をあけること)
  • 費用:2014年10月より原則無料

ちなみに、大人が帯状疱疹の予防目的に、水ぼうそうワクチンを接種しようとした場合は、厚生労働省の承認をまだ得られてないため1万円程度の自費となるそうですが、皮膚科などに相談すればワクチン接種は受けられるそうです。

子供のワクチン接種が増えると帯状疱疹患者も増える?

1歳児、2歳児における水ぼうそうワクチン接種が無料となることで、今後ワクチン接種率は上がり、水ぼうそうにかかる子供は激減するかもしれません。

しかし、いっぽうで大人の帯状疱疹患者が増える可能性があると言われ、その数はなんと1.5倍に増加すると予想されているのです。

子供の水ぼうそうワクチン接種が増えると、なぜ大人の帯状疱疹患者が増えるのでしょうか?

実は、子供の頃に水ぼうそうにかかったことのある大人は“水ぼうそう”の免疫力をすでに持っているのですが、水ぼうそうウイルスに触れることでこの免疫力は強化されるのです。

水ぼうそうを発症した子供が周りにいると、大人の水ぼうそうウイルスに対する免疫力は、自然と強化されているというわけです。

保育士に帯状疱疹患者が少ないのは、普段から水ぼうそうを発症した子供と接触する可能性が高く、自然に免疫力が強化されていたからなのでしょう。

ですから、このワクチンの接種が増えることで、子供の水ぼうそう患者が減れば、大人が水ぼうそうウイルスに自然に触れる機会も減るでしょう。

その結果、ウイルスに対する免疫力は強化されなくなり、ある日突然ストレスや過労で免疫力が落ちたときに帯状疱疹を発症してしまう大人が続出してしまう可能性があるのです。

事実、子供への水ぼうそうワクチンの定期接種を無償化したアメリカでは、帯状疱疹を発症する大人が1.5倍に増加したそうです。

普段から免疫力を強化しよう!

帯状疱疹の予防には、水ぼうそうワクチンの接種が有効ですが、体内の神経節に潜んだ水ぼうそうウイルスが悪さを起こすのは、免疫力が低下したときです。

過労や病気、ストレスによって、私たちの免疫力は低下しますが、この免疫力が低下することのないよう、日頃からケアをしておくことが重要というわけです。

免疫力を上げるには、

  • 規則正しい生活
  • バランスのとれた食事
  • じゅうぶんな睡眠

が大切です。また、免疫力をアップさせるサプリメントを日頃から摂取するのも有効でしょう。

免疫力を高めておくことは、帯状疱疹を予防することだけでなく、さまざまな病気の予防にもつながります。

梅雨から夏にかけては、食欲が落ちたりして体力も落ちてしまいがち。

ぜひこの機会にサプリメントによる攻めの栄養補給で、免疫力・自然治癒力をアップしてみてはいかがでしょうか?

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