肌荒れやシミ･シワ･たるみに効果の期待できるサプリメントは？

肌荒れを予防･改善するには

約28日周期で皮膚細胞が生まれ変わっていく“ターンオーバー”が規則正しく行われるためには、角質層にある「NMF」と「セラミド」のバランスが特に重要となります。

NMFとは、水分を角質層内に閉じ込めるためにそこに点在している成分のことを指し、約40%がアミノ酸で構成されています。アミノ酸以外には、乳酸、有機酸も含まれ、水との結合性が高いため、水分を蓄えるのに役立っています。

セラミドは、肌のバリア機能として働いています。その機能は、皮膚の外から体外への異物の侵入を防ぐとともに、水分が外へ逃げていくのを防いでくれます。

目元や口元がカサカサしていたり、吹き出物やシミ、ソバカスなどの肌荒れが起こっているときは、このNMFとセラミドのバランスが崩れている状態にあるといえます。

肌荒れを起こさないために重要なのは、角質層の潤いを保つこと。

肌荒れを予防･改善するには、保湿クリームや乳液をお風呂上りに塗ったり、入浴剤を使ったりするなどして皮膚の保湿ケアを日頃から心掛けることが重要です。

肌に良い栄養素としては、ビタミンA,C,E,B2などがあり、細胞の酸化を防ぐ「抗酸化力」によって皮膚の老化を防ぎます。また、肌の潤いを保ち、弾力とみずみずしさを保つコラーゲンやヒアルロン酸などを効果的に摂取することで、肌荒れの予防･改善効果が期待できます。

シミとは、顔や手にできる褐色の色素沈着のことで、一般的には30代以降にできる色素班のことを指します。

紫外線などの刺激から肌を守るために作られるメラニンの量が部分的に増えてしまった状態がシミとなるわけですが、若くピチピチとしたハリのある健康的な肌ならば、約28日周期の皮膚のターンオーバーによってシミは消えます。

しかし、強い紫外線を浴び続けていたり、繰り返し浴びることでメラニンを作るメラノサイトという細胞が活性化しやすくなり、メラニンが過剰に生成され、正常な細胞の入れ替わりが行われずに色素沈着してしまうことで”シワ”ができてしまうのです。

シミを予防するには、紫外線をなるべく浴びないよう、帽子や日傘、サングラスなどを使ったり、日焼け止めをこまめに利用することが大切です。

真皮の新陳代謝を促すビタミンEや、老化を防ぐビタミンB2、ビタミンAを摂取したり、メラニンの生成を押さえ、アンチエイジング効果のあるコラーゲンと、その働きを促進してくれるビタミンCを摂取するといいでしょう。

老化による乾燥や弾力の低下によって、皮膚の真皮までシワが達している状態、目じりや額などに縦方向に走る細かいシワが小ジワです。

小ジワがさらに成長し、表皮の乾燥や真皮の弾力性の低下、皮下脂肪の萎縮、表情筋の萎縮や弛緩などが進むと大ジワとなります。

真皮はヒアルロン酸やコラーゲンといった水分を体内に維持し、肌に潤いやハリを持たせるために重要な役割を果たしていますが、この真皮の保水機能が低下すると、皮膚のたるみの原因ともなるので注意が必要です。

シワは一度できてしまうと、治すのが大変難しいため、若い頃からのケアがとても重要です。

肌のハリやしなやかさ、みずみずしさを保つコラーゲン、ヒアルロン酸、肌の健康を維持するビタミンB群などの栄養素を積極的に摂取するといいでしょう。