なんらかの悩みを抱えている人が、サプリメントを試してみようと思って飲み始めたものの、
- 期待した効果がなかなか得られない・・・
- いったいいつまで飲み続ければいいのか・・・
そんな話をよく聞きます。
結局のところ、サプリメントの効果はどのくらいで出てくるものなのでしょうか?
あなたが選んだサプリメントを引き続き飲み続けるべきか、飲むのをやめて他の製品に変えるべきか、その判断をするために何ヶ月くらい待てばいいのでしょうか?
効果がいつ出るかは誰にも言えない
サプリメントの効果がどのくらいで出るか、は実のところ誰にもわからないし、誰にも言えないのです。
それはなぜか?
サプリメントは薬ではないため、特定の症状に働きかけるものとして作られてはいないからです。もし、特定の病気の症状に働きかけ、何かしらの効果をもたらすものだとしたら、それはもはやサプリメントではなく、医薬品でしょう。
そして誰にも言えないのは、「効果をうたうこと」の行為そのものが「薬事法」の違反となるからです。もし効果の出る具体的な日数をうたっている商品や会社があれば、それは薬事法違反として罰せられてしまうことでしょう。
続けるかやめるかの目安の期間
じゃあ、結局いつまでサプリメントを飲み続けたらいいのか、わからなくなってしまいますよね?
効果の得られないものをいつまでも飲み続ければ、お金をドブに捨ててしまうようなもの。ましてや、そのサプリメントがぞうねん剤だらけの質の低いサプリメントだとしたら、かえってカラダを壊してしまうことにもなりかねません。
でも、サプリメントを飲み続けるか、飲むのをやめるのかを判断する「目安期間」はあります。
その目安期間は、3ヶ月です。
すぐにでも効果を期待したい気持ちはわかりますが、
- そのサプリメントが自分のカラダに合っているかどうか?
- 飲み続けることで効果が期待できるか?
を見極めるには、どうしてもこの3ヶ月間という期間は必要なのです。
目安期間が3ヶ月なわけとは?
あなたが選んだそのサプリメントに効果があるのか、ないのか、を見極めるための目安期間として3ヶ月が必要な理由は、私たちのカラダの作りと関係があります。
例えば、女性の月経・ホルモンのサイクルは約28日周期となっています。左右それぞれにある卵巣は交互に働いているので、左右両方の卵巣が働く期間、つまり約2ヶ月は続けてみないと、サプリメントを飲んだことによる効果なのか、それとも別の要因なのかを判断することは難しいでしょう。
また、サプリメントを飲み始めた日が月経・ホルモンサイクルの途中ということも考えられるでしょうから、余裕をみて3ヶ月程度は欲しいものです。
また、肌の変化をみるとしたら、皮膚のターンオーバーの期間を考慮しなければならないでしょう。
皮膚の古い細胞が新しい細胞に生まれ変わるには、大人の場合で35日~40日程度は必要でしょうから、この場合の目安期間としては最低でも1.5ヶ月となります。
さらに、頑固なシミやシワなどは、1回の皮膚のターンオーバーでは判断しづらいでしょうから、最低でも2サイクルは目安期間としておきたいものです。
年齢によっても効果の表れ方は違うため、6ヶ月~1年くらいを目安期間としないと、せっかく効果が出始めていたのに途中でやめてしまって努力も水の泡になりかねないでしょう。
このように、私たちのカラダの仕組みを考えれば、わずか1,2ヶ月程度でサプリメントの効果を判断するのは難しいことがわかるかと思います。
目安期間が年単位のものもある
もしあなたが骨粗しょう症予防などのために、カルシウムやマグネシウムの入ったサプリメントを試してみようと思った場合、3ヶ月ではまったく足りません。
なぜなら、骨の古い組織が壊されて新しい組織が作られるまでには約2年という月日がかかるからです。
骨の組織は、皮膚のように1ヶ月程度では変わってくれませんので、さらに長い目安期間が必要となるわけです。
また、骨の強度や密度がサプリメントによって改善されたかどうかは、自分の体感では判断できませんから、骨密度などを測ったりして効果の確認をする必要が出てくるでしょう。
まとめ
- サプリメントの効果を確認するために必要となる目安期間は、カラダの仕組みを考えて、最低3ヶ月間は必要である。
- 細胞組織の入れ替わりに時間がかかる骨の場合は、2年程度必要。
サプリメントは薬ではありません。
効果を期待したい気持ちはわかりますが、サプリメントはあくまで栄養補助食品であり、大切なのは普段から正しい食生活を送ることです。
たった1,2ヶ月程度の使用で「効く」「効かない」の判断は、そもそもすべきものではないのです。
効果が出ないからといってコロコロと変えていては、どんなに素晴らしいサプリメントに出会っても、決して健康は手に入れられないことでしょう。
大切なのは、効果の期待できる、質の高いサプリメントを選び、あせらず、じっくり、長い目でそのサプリメントと付き合っていくことなのです。