ためしてガッテンの8月5日放送のテーマは「白内障!50代からの眼のアンチエイジング」でした。
アンチエイジングといえば、女性にとっては関心がとっても高いですよね。
お肌のアンチエイジングはよく耳にしますが、今回は眼のアンチエイジングというテーマでしたが、50代になると本人も知らないうちに白内障にかかっていることもあるそう。
白内障の初期症状を見逃さないよう、カンタンに発見する裏ワザや、治療方法について解説しています。
そもそも白内障って?
白内障とは、眼の水晶体が白くにごり、まぶしさ、目のかすみ、視力低下を生じます。最悪の場合、失明することもあります。
失明の原因の4割が白内障といわれるそうですが、白内障ってそうとうお年を召した高齢者特有の病気ってイメージがあるし、そもそも自分が失明するなんて思ってない人がほとんどなんじゃないですかね。
でも、この白内障という病気は、早い人だと40代からはじまり、50代になると30%?40%が白内障に知らないうちにかかっているというから驚きです。
知らないうちに白内障って・・・ほんとショックかも!
また、白内障と診断された患者へのアンケート結果から、車を運転していた時の交通事故のリスクが2.5倍にまで跳ね上がるというアメリカの論文もあるほど。
高齢者特有の病気だなんて思ったら大間違いですよね。
日本でも年間140万人の患者が手術を受けているそうですから、他人事とはとらえず、この機会に白内障のことをきちんと理解しておきたいものです。
白内障の最新手術について
不幸にも白内障と診断され、手術が必要だと言われたらどんな手術を受けることになるのでしょうか?
白内障の最新手術では、まず最初に点眼薬の麻酔を使い、全長13ミリの人工レンズ(眼内レンズ)を水晶体と入れ替えるそうです。
番組では、白内障と診断された男性がこの最新手術を受けたところ、わずか10日後には趣味の将棋を指すことができるまでに回復されていました。
これまでは、白内障のため将棋のマス目がよく見えなくて、マス目の中央に将棋のコマを置けなかったくらいでしたから、最新の手術はとても効果が高いようですね。
白内障は症状が進行してしまったら手術するしかありませんが、早期発見、早期治療することで手術を避けることもじゅうぶん可能な病気なんです。
白内障の初期症状を発見するカンタン裏ワザとは?
この白内障の初期症状には2つのタイプがあり、「トゲトゲ型」と「色メガネ型」と番組ではわかりやすく分類していました。
瞳の中の水晶体は、もともと生卵の白身の状態のようなもので無色透明の状態です。
トゲトゲ型の場合は、この水晶体の中のたんぱく質が白く変性し、外側から徐々ににごった状態になっていきます。
目の奥の黒い瞳の外側から白いトゲトゲのような濁りがでてくるんです。
このトゲトゲは鏡で瞳をのぞき込んでも決して見えません!
しかもこの時、視力の低下はないため、気づきにくいのが問題だと言われています。
だから、自分も知らないうちに白内障になってしまうんでしょうね。
自分がこのトゲトゲ型でないかをカンタンにチェックするには、お月さまを見ることだそうです。
メガネやコンタクトレンズを着けて視力を矯正した状態で片目ずつお月さまを眺めてみて、もし二重三重に見えたら白内障の初期症状の疑いがあります。
お月さまを見る代わりに、遠くの信号など小さい光を見てチェックするのでもOKです!
ちなみに、白内障が進行すると、昼間でもモノが二重三重に見えたりしますので、もしそのような症状があったらすぐに眼科を受診しましょう。
危険なタイプの白内障 超意外な初期症状とは?
このようにトゲトゲ型は簡単にチェックできるし、瞳の黒眼の外側部分から白いトゲトゲが徐々に現れてくるので発見しやすいのですが、もう片方の色メガネ型は、トゲトゲ型よりちょっとやっかいな初期症状となるため注意が必要です。
色メガネ型の初期症状の場合は、水晶体の中の核が固くなって、水晶体の中心からたんぱく質が変性し、水晶体の中にもう1つのレンズのようなものができてしまうそうです。
トゲトゲ型が外側から徐々ににごっていくのに対して、色メガネ型にはにごりが見えないのが大きな違いです。
トゲトゲ型の場合、夕暮れ時などに視力が低下して、モノが二重三重に見えたりするので、「なんとなくおかしいなぁ」って本人も気づきやすいのですが、この色メガネ型の場合は、なんと、
一時的に老眼が治る(近視化)
そうです。
目に悪い症状が出るのではなく、読めなかった新聞の字が急にハッキリ見えたりと、ある意味喜ばしい症状が現れるのです。
本人からすれば、
あれ?最近目の調子いいなぁ・・・
って程度にとらえてしまうでしょうから、白内障の初期症状を見逃してしまうわけです。
初期症状の白内障を治すには?
もしあなたが、白内障の初期症状ではないかと思ったら、まずは眼科を受診しましょう。
症状が進行してしまった白内障は手術が必要となるかもしれませんが、初期の状態であれば目薬を点眼するだけで済むかもしれません。
目薬だけで治療できるって、とっても嬉しいですよね?
すばらしい目薬が作られたんだなぁと思いきや、この目薬はなんと30年前から使われている薬だそうです。
そんな薬が、なぜ今になって注目されるの?
って思いますよね。
どうやら、白内障の診断技術が進歩したことによって、薬の精密な評価ができるようになり、この目薬を初期のトゲトゲ型の白内障患者に使ったところ、その進行スピードを50%抑えることがわかったからだそうです。
なるほど。あらためて薬の効果が見直されたわけですね。
この目薬、白内障の初期症状には効果がありますが、残念ながら進行してしまったものには効果がありません。
このように、トゲトゲ型の初期症状には古くから治療に使われてきた目薬がとっても有効とわかったわけですが、色メガネ型の初期症状にはどんな治療がいいのでしょうか?
色メガネ型の白内障は、酸化ストレスが原因のため、バランスの良い食事で、いろいろなビタミンを、1日に必要とされる量を摂取することが効果的だそうです。
色メガネ型の場合、マルチビタミンサプリメントを服用することで、白内障の進行を抑えたり、発症したりするリスクを30%減らすことができるそうです。
白内障のカンタン予防方法とは?
白内障を予防するには、目の紫外線対策がとても重要です。
なぜなら、トゲトゲ型の20%は紫外線が原因といわれているからです。
目の紫外線対策には、帽子やサングラスが有効です。
帽子はかぶり方が重要で、浅くかぶると20%しか紫外線を防いでくれませんが、しっかり深くかぶることで50%も紫外線をカットしてくれます。
また、サングラスはだいたい50%〜95%カットしてくれるものが多いのですが、目を覆っているものほど効果が高いです。
また、紫外線対策されたメガネも有効です。
レンズから入る紫外線はこれで防ぐことができますが、意外な落とし穴となるのが
サングラスやメガネの隙間から入る紫外線!
できれば、メガネのツルの部分が厚いものを選ぶといいでしょう。
まとめ
- 白内障は本人も知らないうちに発症する恐れのある病気ですが、早期発見、早期治療をすることで、手術せずに済んだり、失明を避けることもできる。
- 白内障の初期症状においては、トゲトゲ型には目薬の点眼を、色メガネ型にはマルチビタミンサプリメントを活用する。
- 白内障の予防には日ごろの紫外線対策も重要である。
番組最後には、白内障の治療をすることで、白内障患者の半分以上の人で、睡眠が改善するという嬉しい報告もありました。
白内障を治療することによって、目の奥に光が正しく届くことで体内時計が調整されやすくなり、睡眠障害が改善されるとのことです。
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