歌舞伎役者の海老蔵さんと2010年に結婚し、お天気お姉さん、ニュースキャスターから梨園の妻となった小林麻央さん。
その麻央さんが乳がんを患っており、1年8ヶ月という長い闘病生活を送っていることがわかりました。
33歳という若さでの乳がん発症、そして海老蔵さん自身が「深刻な状態」だと記者会見で語ったニュースに衝撃が走りました。
「深刻な状態」から推測するがんのステージは?
海老蔵さんは記者からの「がんのステージは?」との質問には具体的なステージで答えず、「進行性の乳がん」で「深刻な状態」だと語りました。
がんのステージには、ステージⅠ期からステージⅣ期まであり、ステージⅠ~Ⅱ期は早期がんであるのに対し、進行性のがんはステージⅢ~Ⅳ期にあたります。
現在は抗がん剤治療を行い、複数種類の抗がん剤を試して効果をみつつ、手術のタイミングを見計らっているそうです。
ステージⅣ期となると、通常は手術を行わないことから、麻央さんの乳がんの状態はステージⅢ期である可能性が高いと言えそうです。
- ステージⅢ期
- しこりが5cm以上、わきの下、肋骨のそばのリンパ節へ転移した状態。
すぐに手術しない理由は?
ステージⅠやⅡであれば、早期がんとしてすぐにがんの摘出手術も考えられるのでしょうが、麻央さんは手術をすることなく、1年8ヶ月もの長きに渡り闘病生活を送っているのはなぜでしょうか?
専門医の話では手術をすることとなった場合、摘出すべき部位や範囲を決めなければならず、ステージⅢの進行性がんの場合、その範囲を特定(限定)するのが難しいことが理由だと述べています。
範囲を特定(限定)するためにも、抗がん剤投与によってがんの進行を一時的でも止める必要があるというわけです。
進行性のがんの場合、急いで手術を行っても、がんをすべて摘出できず、他の臓器への転移の可能性もありますし、患者自身に対しても「手術」という大きな負担を強いることからも、慎重にそのタイミングを計っているのでしょう。もし抗がん剤が効いて、がんに侵された患部が小さくなれば、手術の負担も小さくなります。
一方で、闘病期間が1年8ヶ月と長期に渡っていることから、がんの進行を止めるような麻央さんに適した抗がん剤がなかなか見当たらない、もしくは思ったほど効果が出ないなど、抗がん剤治療においてあまりいい成果が出ていないのかもしれません。
麻央さんの心理状態は?
一般的にがん患者の心理状態は、病気を告知されてから
- 衝撃段階
- 不安定段階
- 適応段階
といった3段階で遷移するそうです。
衝撃段階では、「まさか・・・」「なぜ自分が・・・」と衝撃を受け、目の前が真っ暗になったように感じます。
不安定段階では、死に対する恐怖もあり、不安になったり落ち込んだりします。
不安定段階を過ぎると、心の動揺も落ち着き、病気に対して前向きに闘っていこうという気持ちになったり、最善の治療方法を求めて積極的に活動するようになったりします。
なかには、告知を受けて2~3週間経ち、時期的には第3段階の適応段階を迎えていても、情緒的に不安定な状態が続いた場合は「適応障害」と診断され、さらに重症化すると「うつ病」と診断されることもあります。
がんが大きくなっている進行期や、手術などの治療によって一旦はがんを除去したにもかかわらず数年後に再発した再発期などに「適応障害」を発症することが多く、この時期に患者が受ける心理的ストレスは相当強いといわれています。
海老蔵さんは記者会見で麻央さんの現在の状況について、病気に対して前向きな姿勢で治療に専念していると語っていました。
すでに1年8ヶ月という長い闘病生活を送っていることから、本人をはじめ、ご家族の方たちも、この現状を受け止めて前向きに取り組まれているようでした。
大病を患った人でないとなかなかわからないことでしょうが、死という恐怖に打ち勝つことはとても大変なことだと思います。
33歳という若さ、幼いお子さんのいる麻央さんの心理状態を考えるだけでもとても心が痛みます。どうしてこんないい人が病気に・・・なんて思ってしまいます。
海老蔵さんの記者会見後に麻央さんご本人から日テレNEWS ZEROにコメントが寄せられました。
「きょうは、私の病気のことで皆様にご心配をおかけしております。長い闘病ですので、前向きになったり、不安になったりを繰り返しながら過ごしてきました。主人が本当に頼りになるので、たくさん甘えさせてもらい、支えてもらっています。大切な家族に負担をかけてしまっていることが一番悲しいですが、家族と一緒に生きるためにこれからも治療に励んでいきます。私は、とっても前向きです。」
「私は、とっても前向きです」という麻央さんのコメントに、少しでも状態が良い方向に向かうことを願わずにはいられません。
日本人女性に増え続ける乳がん。その原因とは?
日本人女性に乳がんは増えており、現在は12人に1人が乳がんにかかると言われています。
あまり考えたくはありませんが、統計上では年間1万3,000人が乳がんで亡くなっており、乳がんと診断された年間6万人の患者の20%以上を占める数字となっています。
日本人女性に乳がんが増え続けている原因には、食生活の欧米化や、女性の社会進出などが挙げられています。
女性ホルモンの1つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)は乳がんのがん細胞を増殖させることが知られているそうです。
肉類中心の欧米化の食生活が進むことによって、高タンパク・高脂肪の食事が増え、日本人女性の体格が良くなった結果、初潮が早く閉経は遅い女性が増えました。
また、女性の社会進出は婚期を遅らせ、妊娠や出産をする女性の数も減少する一方、女性が生涯に経験する月経の回数は多くなりました。
そのため、女性ホルモンのエストロゲンの影響を受ける期間も長くなり、乳がんの発生と進行に影響を及ぼしている可能性もあるとのことです。
乳がん予防のために今できることとは?
食の欧米化や女性の社会進出など、近年の乳がん患者の増加にはさまざまな原因が考えられることでしょう。
そんななか、女性の12人に1人が発症する可能性のある乳がんを、わたしたちはどう予防していけばいいのでしょうか?
年齢にとらわれることなく、若いうちからも、人間ドックやマンモグラフィー検査などを積極的に受け、乳がんの早期発見に努めることが肝心ですが、乳がんに限らず、病気を予防するには常日頃から自身の免疫力や自然治癒力を高いレベルに維持しておくことも大切です。
乳がんの発症原因がはっきりわからない現状においては、あらゆる病気に備えておく必要があります。
また、もし不幸にも病気になってしまった時、その病気に打ち勝つためにも、免疫力や自然治癒力を高めておくことはとても大事なことなのです。
欧米化の進んだ食生活を見直し、野菜や果物をはじめとする正しい食生活から必要な栄養素を補うことで免疫力や自然治癒力を高めることはできますが、誰もが簡単にできるものでもないことでしょう。
そんなときこそ、サプリメントの力も少し借りつつ、普段の食事だけでは補いきれなかったビタミンやミネラルなどの栄養素を補うことで、より効率的に免疫力や自然治癒力をアップさせることができます。
病気になってからでは遅すぎます!
今わたしたちにできること、病気を予防するための1つの手段として、サプリメントによる攻めの栄養補給を真剣に考えてみてはいかがでしょうか?