サンスター健康道場「緑黄野菜」を徹底レビューしてみてわかった事実

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昨日の朝日新聞に、サンスターの「緑黄野菜」の広告が紙面を1枚使って大きく宣伝されていました。

この商品は1992年の販売開始から累計1億1千万本を売り上げるロングセラーだそうで、それだけ長きにわたって売れ続けているのにはどんな理由があるのだろう?と実際に試してみたのでレビューしてみたいと思います。

サンスター「緑黄野菜」の主な特徴

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  • ①5つの有機野菜を贅沢に100%使用!
  • ②1缶に野菜約200g分を使用!
  • ③すりつぶし製法で食物繊維たっぷり!
  • ④乳酸発酵技術でコクのある味わい!
  • ⑤砂糖・食塩・香料・保存料無添加

となっています。

主に原料として使われている野菜と産地は以下のとおり。

  • にんじん(日本、アメリカ)
  • ほうれん草(日本)
  • ピーマン(アメリカ)
  • キャベツ(日本)
  • セロリ(アメリカ)
  • レモン(アルゼンチン、イタリア)

有機野菜を使っていることを大きくアピールしており、有機JASマークを取得しているそうです。残留農薬問題が叫ばれるなか、有機野菜を原料に使っていることには安心できますね。

有機野菜っていうと、国内産の野菜だけだと思っていたら、アメリカでも有機野菜を作っているんですね。

緑黄野菜1缶(160g)あたり、この有機野菜が原料として200g使われているそうで、通常の野菜ジュースが野菜のしぼり汁を使うのに対して、こちらの製品はすりつぶした固形物も使っているとのこと。

この固形物のすりつぶしピューレにも、栄養や食物繊維が含まれていることが理由だそうです。

また、ほかの野菜ジュースと違うのは、乳酸発酵技術を使うことで砂糖や食塩などを使うことなく、飲みやすいコクのある味付けにしているところですね。

確かに飲んでみると、野菜ジュースにありがちな野菜の青臭さのようなものはほとんど感じませんでした。ただ、内容量160gのうち、約3分の1がクセの少ないにんじんとなっているからなのかもしれませんね。

飲んでみての率直な感想は?

ryokuouyasai-2実際に飲んでみると、野菜の固形物も入っているためか、のどごしサラサラではなく、少しトローリとした感じですね。

決して飲みにくいわけではありませんが、液体というよりも、野菜ポタージュを飲むような感じでしょうか。

砂糖や食塩は使われてはいませんが、野菜(にんじん)の甘みが効いているようで、野菜嫌いなお子さんでもこれなら飲んでくれそうですね。

野菜ポタージュと考えれば、そのまま飲むだけでなく、料理の隠し味として使うのもアリかなって思いました。

気になる点は?

野菜ジュースでよく言われるのが、健康によいと思って飲んでいたら、思った以上に砂糖を摂取してしまった、ということですよね?

この緑黄野菜には砂糖や食塩は使われていないので安心かと思いきや、意外な落とし穴がありました。

それが、含まれる糖質の量です。

成分表をみてみると、1缶に13.5gもの糖質が含まれていることがわかりました。

世間では糖質ダイエットというダイエット法も流行っていますが、私たち現代人の多くは糖質を過剰摂取しているといわれています。

サッポロビールが1000人を対象に行ったアンケート結果によると、基準値(男性250g/女性200g)に対し、実際に摂取している糖質の総量の平均は男性309gで、角砂糖に換算するとなんと約15個分が過剰であることがわかったそうです。

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ちなみに女性の場合は332gで、男性をさらに上回り、なんと角砂糖約33個分を余分に摂取しているとの結果が。男女平均だと320.23gで、これを角砂糖に換算すると約80個分になるそうですから、いかに多くの人が糖質を取り過ぎているかがわかるかと思います。

そう考えると、1缶で13.5gもの糖質を摂ってしまうのは、健康を考えて飲むものであるのに、なんとも・・・な気がしてなりませんでした。

広告マジック?含まれる栄養素は期待したほどではない??

この製品のウリは、1缶(160g)に200gもの野菜が原料として使われていることなんですが、一見するとこれで野菜200g分を食べた気になってしまいますよね?

原料として野菜を200g使っていることにウソはないかと思いますが、ここで大事なのは原材料の量ではなく、含まれている栄養素の量なんです。

たとえ原材料に野菜を10kg使ったとしても、出来上がった製品に栄養素が含まれていなければ、なんの意味もないですよね?

ご存知のとおり、野菜に含まれるビタミンは熱に弱いため、製品の加工時に高温の熱を加えてしまうとビタミンは壊れてしまいます。

製品の製造工程において、ビタミンを壊さないような処理(低温加熱処理など)がなされていればいいのですが、そこまで情報公開している企業も多くないのが現実です。

となると、製品に含まれる栄養素の量をチェックすることになるのですが、この「緑黄野菜」の栄養素の量は以下のとおりとなっていました。

【1缶あたり】
エネルギー:64kcal、たんぱく質:0.9~2.0g、脂質:0g、糖質:13.5g、食物繊維:1.8g、ナトリウム:60~160mg、カリウム:573mg、β-カロテン:6mg、ビタミンK:15μg、ショ糖:7.1g
【その他に含まれる成分】
カルシウム、マグネシウム、鉄、ビタミンE・B1・B2・B6、葉酸
※記載の栄養表示については、生産時期により多少変更する場合がございます。

1缶の3分の1にあたる約50gがにんじんであることから、β-カロテンが多く摂れそうだと思いますよね?で、実際に含まれるβ-カロテンは6mgとなっています。

この6mgは果たして多いと言えるのでしょうか?

実は生のニンジン(根付き、皮付き)に含まれるβ-カロテンは、100gあたり7.7mg(五訂日本食品標準成分表による)となっています。

ということは、50gだとしたら半分の3.85mgになりますよね。

β-カロテンは原料である他の野菜にも含まれているでしょうが、

生のにんじんの栄養素とさほど変わらない

というのが、私の感想です。

そして、もうひとつが、「食物繊維」の量です。

この製品の特徴には、野菜のしぼり汁だけでなく、すりつぶした固形物も入れることで、たくさんの食物繊維が摂れるとのことでした。

そこで、実際に含まれる食物繊維の量を調べてみたところ、

食物繊維はわずか1.8gしか含まれていませんでした…。

1日に必要とされる食物繊維の量は30gと言われていますので、ぜんぜん足りないのです。

原料に200gもの有機野菜を使っている

という魅力的な広告フレーズに、どうやら期待し過ぎてしまったようですね。

この製品に限らず、最近の健康食品は、使われている原材料がいかに多種多様であるか、をうたっているものが溢れています。

ですが、いかに多くの野菜を原材料に使っても、出来上がった製品に含まれている栄養素がごくわずかだったら、その健康食品で健康を手に入れることは難しいでしょう。

ですから、私たちが注目すべきは、

使われている原材料の量ではなく、製品に含まれている栄養素の量

なんです!

ここを勘違いしている消費者が多いこと、そして、このような消費者の無知につけ込む業者がいるからこそ、日本はいまだにお菓子レベルの健康食品が溢れてしまっているんです。

緑黄野菜は「買い」といえるのか?

1992年の発売以来ロングセラーと言われているサンスターの健康道場「緑黄野菜」は、果たしてお買い得な製品といえるのでしょうか?

野菜嫌いな子供に、野菜に慣れさせたり、コーラなどのジュースの代わりに飲ませるものと考えれば、この製品は手軽で飲みやすいかなと思いました。

もし、大人が健康目的に飲むとしたら、健康という効果を期待できる製品には残念ながら思えなかった、というのが私の結論ですね。

それだけに、ロングセラー製品であり続けているのは、缶ジュースとして手軽に飲めるということと、上手な商品の宣伝方法にあるように私は思いました。

効果の期待できるおススメの健康食品は?

デイリーバイオベーシックス製品写真

デイリーバイオベーシックス

私がおススメする効果の期待できる健康食品は、アメリカの老舗サプリメントメーカーが作る医療レベルの高品質サプリメントです。

私も20年間愛用している、この会社のマルチビタミン・ミネラルサプリメント「デイリーバイオベーシックス」を「緑黄野菜」と比較してみると、

  • 食物繊維は13g(緑黄野菜の7.2倍)
  • β-カロテンは7500IU(緑黄野菜の1.25倍)

となります。

デイリーバイオベーシックス成分表

デイリーバイオベーシックス成分表

デイリーバイオベーシックスは1日に必要とされる栄養素をほとんど補うことができますから、まさにこれだけあれば、他に何も健康食品を摂る必要もないくらいです。

では、価格のほうはどうでしょうか?

緑黄野菜は、30本入りで8,100円(税込)、送料は300円(税込)となっていますので、1ヶ月のコストは8,400円となります。

デイリーバイオベーシックスは、7,100円(消費税は不要)、送料は1,600円(消費税は不要)となり、1ヶ月のコストは8,700円となります。

両者の差は、わずか300円。

摂れる栄養素の量を考えたら、300円という差はまったく気にならないことでしょう。

さらに、定期購入制度を使えば商品と送料の割引特典が得られ、製品価格は6,400円(700円割引)、送料は1,000円(600円割引)となり、1ヶ月のコストは7,400円(1,300円割引)となりますので、

緑黄野菜よりも1,000円も安く購入することができます。

野菜ジュースは缶をプチッと開けてすぐに飲めるという点ではうれしいですが、あらためて計算してみると割高な商品であることがわかりました。

デイリーバイオベーシックスは粉末状のため、ミネラルウォーターなどでシェイクして飲む必要はありますが、価格的にも安く、それ以上に栄養素が豊富に含まれていますから、効果の期待できる健康食品を真剣に探している方にはおススメできる商品ではないでしょうか。

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